1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650663
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
溝口 正人 名古屋市立大学, 芸術工学部, 助教授 (20262876)
|
Keywords | 平安時代 / 貴族住宅 / 建築規模 / 住宅史 / 日本建築史 / 復元 |
Research Abstract |
基礎データとなる文献史料の整理・検討によるデータ収集が本年度の研究テーマである。可能な限りの悉皆的な文献の調査を行い、平安時代の柱間寸法や平面構成に関する記述を網羅的に収集し、母屋・庇といった平面部位・時代・利用者・利用目的などの属性に着目しながら整理を行った。一次資料の詳細な分析を基本とするため、各種史資料の購入、資料収集のための所蔵機関への調査旅行、データ整理謝金が、主要な研究経費の使途である。次に収集した資料を平面部位ごとに整理したデータをもとに、平面構成と柱間寸法の相関に関する一般的な傾向を把握した。 研究成果については、まず、現在の関連分野の成果に則しつつ、従来の研究の問題点と課題を整理し、建築史学会の学会誌に「書評 宮本長二郎著『日本原始古代の住居建築』」(建築史学,第33号,1999年9月)として発表した。続いて、具体的な事例分析をまとめて「閑院における殿舎の柱間寸法」(日本建築学会東海支部研究報告集第38号,2000年2月)として発表した。
|
Research Products
(2 results)