1999 Fiscal Year Annual Research Report
過渡的熱負荷を受けるプラスチック材料の弾塑性破壊について
Project/Area Number |
11650728
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Research Institution | Oita National College of Technology |
Principal Investigator |
石田 瑞穂 大分工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (70044500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅津 清二 大分工業高等専門学校, 制御情報工学科, 教授 (50044508)
手島 規博 大分工業高等専門学校, 制御情報工学科, 助手 (40259974)
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Keywords | 熱応力 / 常温 / 応力拡大係数 / き裂干渉効果 / プラスチック材料 / DAP |
Research Abstract |
現在までの研究では、1つのモデルとして端面に3つの縁き裂が存在した場合の中央部き裂の応力拡大係数の干渉効果について線形破壊力学の立場から注目している.実験は、常温下で帯板に3縁き裂を有する場合の一様引張り実験を行い,中央縁き裂の応力拡大係数K_Iの干渉効果についてコースティックス法を用い実験的に解析を行なった.試験片材料には,エポキシ樹脂およびDAP樹脂((Diallyl Phthalato:以後DAP樹脂と呼ぶ)を使用している.実験は、き裂深さを一定にし,そのき裂間隔は,2mmから12mmに変化させ,この間隔がき裂干渉効果に及ぼす影響について中央き裂部に対する影響を主体的に行った.また,一様引張りを受ける複数縁き裂問題においては半無限板の実用式が報告されており,今回得られた結果を無次元化することにより実用式との比較を試みた.無次元化は,一縁き裂の一様引張りを基準にして行い緩和率を定量的に得ることにした。実験の妥当性を評価するため、J-積分により求められた応力拡大係数K_Iとの比較を行い検討することによりコースティックス実験の有効性を確認した. さらに現在,両側に6本のき裂を有する揚合の干渉実験について常温状態で実験を進めている。今後,コースティックス法において重要な要素である光学定数の算出するために実験を行う.特に,熱応力を取り扱う場合に光学定数の温度依存性が問題となる。より正確な熱変形に関する実験的解析を進めるために光学定数と温度との関連式,即ち実験式等を求め、熱応力解析に応用していくつもりである。
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