1999 Fiscal Year Annual Research Report
セミソリッドプロセッシング法を応用した金属間化合物の成形とその機械的特性
Project/Area Number |
11650749
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
湯浅 栄二 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (00061531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 明 武蔵工業大学, 工学部, 講師 (70257103)
浅井 公屋 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (70061554)
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Keywords | 半溶融加工 / スラリー / 固相反応 / 金属間化合物 / 固液共存状態 / 粘性 / 機械的攪拌 / 合金化 |
Research Abstract |
研究初年度として、セミソリッドプロセッシングを利用した金属間化合物の成形を行うために、まず、合金スラリーの生成過程を調べた。 (1)加熱法による合金スラリーの生成 出発材料を種々の組成でAl/Ni混合粉末とし、まず、低融点のアルミニウムが溶融し、固相ニッケルと反応して合金化した。そして、Al/Ni混合粉末を種々の加熱速度で等速加熱し、金属組織学的に合金相の生成過程を明らかにした。また、Al-(28〜56)mass%Ni合金において1127K以上の温度で液相とAl_3Ni_2相の共存状態するので、この共存域で等温加熱した際のスラリーの生成過程を調べた。 (2)合金スラリー生成に及ぼす機械的撹拌の影響 スラリーの粘性は固相粒子の形状およびその割合(固相率)にもよるが、スラリーを攪拌することによって粘性の急変するチクソトロピー(揺変性)が変化し、攪拌速度(せん断ひずみ速度)が高いほど、高固相率で低粘性のスラリーとなる。そこで、等温加熱法によって生成したスラリーに機械的撹拌を加え、スラリー中の固相率変化を明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 河村忠治,湯浅栄二,田村政臣: "メタニカルアロイングしたAl-Ti-B合金粉末の熱処理とその固化成形"粉体および粉末冶金. 46・12. 1268-1273 (1999)
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[Publications] 都筑律子,湯浅栄二: "メカニカルアロイングによるAl-Ni-Zr系における非晶質相の生成"粉体および粉末冶金. 47・4. 掲載予定 (2000)
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[Publications] 湯浅栄二: "新版 機械材料の基礎"日新出版(株). 126 (2000)