2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650787
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
日高 重助 同志社大学, 工学部, 教授 (80104602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下坂 厚子 同志社大学, 工学部, 講師
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Keywords | 粒子要素法 / 粉体オートマトン / オートマトンルール / 打錠 / 結晶性セルロース / 2成分現象剤 / 電子写真 / 磁気ブラシ |
Research Abstract |
「粒子要素法」(1)結晶性セルロース針状粒子の圧縮:圧縮特性に対する粒子形状の影響は鋭敏である。錠剤の圧縮成形で重要な役割を果たす結晶性セルロースの形状を球形要素の結合で表現し、圧縮成形(打錠)過程での圧縮挙動のシミュレーションが可能になった。結晶セルロースが圧縮過程で網目構造を形成し、錠剤の強度を維持しながら高い空隙率を保持して崩壊性をコントロールするメカニズムを明らかにした。(2)電磁場における粒子群流動挙動のシミュレーション:電磁場での磁性粒子群の挙動をシミュレートするには、外部磁場とそれによって磁化した磁性粒子群による磁場による作用力を正確に推算しなければならない。このアルゴリズムを明らかにし、バウダークラッチと電子写真におけるキャリアーの流動挙動に及ぼす粒子特性などの影響を明らかにした。とくに、パウダークラッチ内での磁性粒子の粒子形状の影響、作動特性に及ぼす電磁場、粒子群充填特性の関係を明らかにした。また、電子写真におけるキャリアーの磁気ブラシの形成挙動を効率的にシミュレートするための新しい方法を提案した。 「Cellular Automaton」昨年度までに得たオートマトンルールによる重力場での粒子群流動挙動のシミュレーション結果は、基本的な特徴を表現するが、細部でまだ不充分な点がある。そこで、粒子要素法シミュレーションによる粒子群の動きを詳細に調査し、ルールの改善を行った。このルールによると重力場、振動場と区別することなく粒子群の流動挙動に適用できるものと思われる。
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[Publications] 日高重助: "電子写真システムにおける二成分現象剤流動挙動のシミュレーション"粉体工学会誌. 37巻9号. 672-679 (2000)
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[Publications] A.Shimosaka: "Estimation of the Sieving Rate of Powders using Computer Simulation"Advanced Powder Technology. Vol.11,No4. 487-502 (2000)
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[Publications] 日高重助: "レオロジー工学とその応用技術(粉体材料分担執筆)"フジテクノシステム. 891 (2001)
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[Publications] 日高重助: "移動層工学(5.5節,離散モデル分担執筆)"北海道大学図書刊行会. 212 (2000)