2000 Fiscal Year Annual Research Report
流動層晶析装置による硫酸化合物の結晶粒度と結晶質量のオンライン測定法の開発
Project/Area Number |
11650790
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Research Institution | MURORAN INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
小幡 英二 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40002935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 光浩 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (00281866)
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Keywords | 流動層 / 晶析装置 / 結晶成長速度 / 粒度分布 / 粒径分布 / 硫酸カリウムアルミニウム / 自動化 / 燐酸2水素カリウム |
Research Abstract |
本研究は試料として硫酸カリウムアルミニウム12水,燐酸2水素カリウムを用い、流動層晶析装置を用い流動層、固定層と静止系の3つの系で晶析実験前後に結晶の粒径を実測し、結晶成長速度を求めた.特に流動層では流量、圧力損失の自動化により、オンライン粒度分布測定法を試みた。 流量と圧力損失は流量計(LF-610、PAC-D1(株)STEC,LM10 ZZT,LM05 ZZTケニス)、圧力センサー(SE-49(株)エムテック研究所)の出力をAD変換ボード(AZI-3104(株)インターフェース)によりコンピュータに接続し自動化を試みている.現在の実験では流量のデジタル取込に未だ不良が生じ、完全な自動化には至っていない.固定層の成長速度は晶析装置に金網を設置し、粒子の移動がないような固定層を作製した。静止系の成長速度はビーカー内に結晶を吊して結晶を成長させた。 流動層による成長速度は静止系、固定層のそれと比べて過飽和度の影響を最も受けており、同じ過飽和度で比較すると後者のふたつより5〜20倍も結晶成長速度が大きくなった。流動層の成長速度は指数的に増加していることも認められた.今後,空塔速度のデジタル化でオンライン粒径分布測定法が可能である.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 小幡英二: "流動層晶析装置のオンライン粒度分布測定法の開発"ホソカワ粉体工学財団年報. 7. 64-67 (1999)
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[Publications] 大平勇一: "スピルリナの増殖に及ぼす亜硝酸イオン初濃度の影響"化学工学論文集. 26. 720-722 (2000)
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[Publications] 渡辺治夫: "逐次検定による逐次抜取検査と累積和管理図"室蘭工業大学紀要. 50. 71-82 (2000)
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[Publications] M.Ohta: "Characteristics of Heat Transfer from a Spherical Solid Body under Pulsating Forced Convection"Chem.Eng.Comm.. 182. 81-97 (2000)
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[Publications] 手塚正博: "寒冷外気による氷片生成装置の開発"化学工学論文集. 27. 137-140 (2001)