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2000 Fiscal Year Annual Research Report

環境ストレス応答遺伝子エレメントの探索とその応用

Research Project

Project/Area Number 11650813
Research InstitutionTokyo university of Agriculture & Technology

Principal Investigator

竹山 春子  東京農工大学, 工学部, 助教授 (60262234)

Keywordsストレス応答遺伝子 / 海洋シアノバクテリア / レポーター遺伝子 / 遺伝子ライブラリー / Synechococcus
Research Abstract

自然環境には生物に対して多くのストレス要因が存在する。それらは、温度、浸透圧、紫外線、圧力等の物理的な環境ストレスがあるが,近年では様々な化学物質もストレスの要因となっている。微生物は、これらのストレスに遺伝子レベルで敏感に応答することによって生体の維持を行っている。これらの環境からのストレスに対する応答を司るエレメントの探索を目的とした。
昨年度は、海洋シアノバクテリアSynechococcus sp.の小断片ゲノムライブラリーの構築を、海洋シアノバクテリアを直接宿主として構築することを試みてきた。しかしながら、シアノバクテリアへの遺伝子導入効率が低いために十分なライブラリーの構築を行うことが困難であることが示唆された。これらのことから、本年度は、まず遺伝子導入効率が高い大腸菌を宿主として、海洋シアノバクテリアSynechococcus sp.の網羅的なゲノムライブラリーの構築を目指した。その際に使用するベクターとしてシアノバクテリアで複製可能で且つ、クローニングされるエレメント断片の下流にレポーター遺伝子としてluxABを配置したものを作製した。このベクターを用いて大腸菌で海洋シアノバクテリアSynechococcus sp.の小断片(0.5〜2.0kb)のゲノムライブラリーの作成を試みた。その結果、作成したゲノムライブラリー2000クローンのうちから、任意に84クローンに対して挿入されているエレメント長を調べたところ、0.5〜2.0kbの断片を含むものは全体の25%程度であり、残りは目的としている断片より短い断片が挿入されていることが認められた。また、今回作成したベクターを用いて環境応答エレメント検索の評価を行うために、挿入された断片がプロモーター活性を有するかをレポーター遺伝子であるluxABによる発光を測定した。その結果、20%のクローンについてプロモーター活性による発光が確認された。このことから、本ベクターを用いることにより環境応答エレメントの探索が可能であることが示唆された。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Reiko Yu: "Production of Eicosapentaenoic Acid by a Recombinant Marine Cyanobacterium, Synechococcus sp."Lipids. 35. 1061-1064 (2000)

  • [Publications] Mitsufumi Matsumoto: "Analysis of Marine Cyanobacterial Buoyancy for Applicaton of Environmental Monitoring."J.Appl.Phycol.. (in press).

  • [Publications] 松永是: "CO2固定化・隔離の最新技術"シーエムシー. 12 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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