1999 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッド型人工腎臓を用いた腹膜透析液の連続再生
Project/Area Number |
11650822
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
峰島 三千男 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (50166097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 耕作 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50241071)
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Keywords | 医用化学工学 / 人工腎 / 腹膜透析 / 膜分離 / バイオリアクタ / 尿細管 / 培養 |
Research Abstract |
研究計画にもとづき、ハイブリッド型人工腎臓を構成する尿細管バイオリアクタの開発に着手した。既存の血液濾過器、血漿成分分離器、血漿分離器など細孔径の異なる種々の中空糸膜モジュールを入手し、それら分離膜の内表面にブタ由来のコラーゲンをコーティングし、ブタの近位尿細管細胞LLC-PK1を単層に播種させることとした。しかし細胞を膜へ良好に播種させるには、バイオリアクタに相当する膜モジュールの至適設計のみならず、潅流や培養の適正な条件を模索する必要がある。実際の検討では種々の影響因子が存在し、それらが複合的に関与していることが明らかとなった。従って本年度は安定した播種条件を確立するにはいたらず、予定した機能試験(回分実験、濾過実験)を施行することはできなかった。しかし、各因子による影響はある程度明らかになってきており、次年度継続して検討することにより尿細管バイオリアクタのプロトタイプの開発は可能と考えている。一方、入手した中空糸膜モジュールの基本的な分離特性を把握するため、ミオグロビンおよびデキストランを用いた安速濾過実験を施行した。実験により得られた透水性および分離特性の結果については予想の範囲内であった。以上の実験結果よりバイオリアクタ用にミニモジュール化した時の性能は容易に予想することが可能となった。また、本研究の最終的な目的である連続的再循環腹膜透析(Continuous Recirculating Peritoneal Dialysis,CRPD)ならびにこれの変法であるBPD(Biーdirectional Peritoncal Dialysis)への応用を踏まえ、これら既住研究の追試ならびにまとめ(原著論文の投稿や学会発表)を行った。
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Research Products
(1 results)