1999 Fiscal Year Annual Research Report
ナノサイズ・微結晶酸化チタン光触媒の活性化と二次電池への応用
Project/Area Number |
11650848
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
野上 曉一 九州工業大学, 工学部, 教授 (00039116)
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Keywords | 光触媒 / ナノサイズ / 半導体 / 二次電池 |
Research Abstract |
ナノサイズ酸化チタンの作成法については、すでに提案しているゾル・ゲル法を活用している。カソードバイアス下での電着は、確かに触媒活性に優れた膜の作成に有効であることが判明した。当方法はこれまで、専ら、ITOガラス基板を利用していたが、それではコスト面で太刀打ちできないので、金属箔への電着を模索している。その手始めにチタン金属箔を使って、作成した電着膜を、焼成温度をパラメーターとして、その触媒活性を調べた。これまでは、ITO膜であったので、600℃以上の焼成は不可能であったが、チタン箔は1000℃以上まで可能になり、焼成温度の触媒活性を調べる上で貴重なデータが得られた。 電着法で作成した、酸化チタンは、ルチル構造でもこれまでにない触媒活性を示した。ただ、低温焼成で出来るアナターゼ構造の活性よりは劣る。ただ、ルチル構造は結晶性に優れ、安定性は向上した。 ナノサイズ酸化チタンの、二次電池負極への応用も試みている。カーボン電極に劣らぬ、電池容量を示しているが、サイクル寿命に問題があり、今後の研究に期している。
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