2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650909
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
功刀 滋 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (70111929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岡 哲二 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 講師 (50243126)
田中 直毅 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (60243127)
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Keywords | バイオモデル高分子 / 高圧力 / 感温性高分子 / 高次構造 / 人工条件 / 構造変化 / 繰り返し配列ポリペプチド |
Research Abstract |
2つのモデル系を取り上げ、その結果を生体高分子そのものの構造変化に対する研究成果と対比・検討した。 (1)第1のモデル系は、いわゆる温度感受性合成高分子を用いるものである。 側鎖に疎水結合性基と水素結合性基をバランスよく保持している合成高分子は、ビニル系高分子であっても、温度変化によって可逆的なcoil-glubule(collapse)転移を示すことが明らかにされている。このモノマー単位として、タンパク質中のアミノ酸残基の構成原子団と同様のものを用い、タンパク質のモデル高分子とした。さらにイオン性基、あるいは化学反応性残基を有するモノマー(アミノ酸のビニルモノマーモデル)と共重合することによって、静電相互作用、水素結合能、架橋化反応性など、よりタンパク質モデルとしてリアリティーの高いものを得た。方法論としては光散乱法・蛍光法を用いた。 (2)第2のモデル系は、人為的繰り返し配列を持ったポリペプチドである。 この場合は構成単位としてはアミノ酸そのものを使用しているが、その配列としてはより単純化されたものとなっている。微生物による生産法を使うことにより、より分子量の大きな長さの揃ったモデル分子を調製し、その温度転移に対する圧力の効果から構造変化機構を明らかにした。 対照とする天然タンパク質としては、これまで扱ってきた酵素タンパク質、あるいは非酵素性タンパク質の中から、分子量・オリゴマー性・疎水親水バランスなどを考慮し、ラクトアルブミン、アミラーゼ、リボヌクレアーゼ、HSA、ペプチダーゼなどを選んで比較検討するとともに、低温変性を示すものとして注目されているタンパク質性インヒビター類も対象にした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Ikeuchi: "Activity and stability of a neutral protease from Vibrio Sp.(vimelysin) in a pressure-temperature gradient"Euroepan Journal of.Biochemistry. 267. 979-983 (2000)
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[Publications] T.Tamura: "Effects of Temperature and Pressure on the Aggregation Properties of an Engineered Elastin Model Polypeptide in Aqueous Solution"Biomacromolecules. 1(4). 552-555 (2000)
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[Publications] N.Tanaka: "Pressure Effets on the Conformational Fluctuation of Apomyoglobin in the Native State"Biochemistry. 39(39). 12063-12068 (2000)
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[Publications] S.Fujiwara: "Effects of Pressure on the Activity and Spectroscopic Properties of Carboxyl Proteinases : Apparent correlation of pepstatin-insensitivity and pressure response"Euroepan Journal of.Biochemistry. 268. 645-655 (2001)
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[Publications] 功刀滋: "生体高分子の高圧力による構造安定化"高分子加工. 49(11). 482-487 (2000)
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[Publications] 田中直毅: "タンパク質天然立体構造を修復する最新技術"化学. 55(12). 70-71 (2000)