1999 Fiscal Year Annual Research Report
ビニルモノマーとヘテロクムレンから成る新規共重合体の合成
Project/Area Number |
11650914
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
井上 祥平 東京理科大学, 工学部, 教授 (20010762)
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Keywords | ランタノイドアルコキシド / 重合 / アニオン重合 / 付加重合 / ケテン / メタクリル酸エステル |
Research Abstract |
ランタンイソプロポキシド(La(O^iPr)_3)はメタクリル酸メチル(MMA)の重合を開始できないが、我々はこれまでにLa(O^iPr)_3とジエチルケテン(Et_2CCO)の重合反応系を開始剤とすることでMMAの重合に成功し、Et_2CCOとMMAのブロック共重合体を得ている。この重合体は同一分子内にEt_2CCOとMMAという極めて性質の異なるポリマー鎖部分をもつブロック共重合体である。そこで有機溶媒に対する溶解性に注目し共重合体の性質を調べたところ、どちらの単独重合体とも異なる溶解性を示す重合体であることがわかった。 また、La(O^iPr)_3とEt_2CCOを組み合わせた開始剤によりメタクリル酸ブチル、メタクリル酸ベンジルなど、種々のメタクリル酸エステルの重合に成功した。さらに、Et_2CCOに代わり含Nヘテロクムレンの一種であるジエチルカルボジイミドをLa(O^iPr)_3とともに用いた反応系やランタン以外の様々な金属のアルコキシドとEt_2CCOとの反応系もMMAの重合開始剤となることを見いだした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Sugimoto,M.Kanai,S.Inoue: "Lanthanoid Alkoxide as A Novel Initiator for Synthesis of A Polyester by the Polymerization of Ketene"Macromol.Chem.Phys.,. 199. 1651-1655 (1998)
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[Publications] H.Sugimoto,S.Inoue: "Design of Amphiphilic Intitiating Systems.Metalloporphyrin as Nucleophilic Growing Species and Organometallic Compound as Electrophilic Monomer Activator"Adv.Polym.Sci.. 146. 39-119 (1999)