2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650927
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
稲垣 訓宏 静岡大学, 工学部, 教授 (30022015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成島 和男 静岡大学, 工学部, 助手 (40303531)
田坂 茂 静岡大学, 工学部, 教授 (10134793)
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Keywords | 感圧接着剤 / 粘着力 / 原子間力顕微鏡 / 表面力 / ピール強度 |
Research Abstract |
感圧接着剤(Pressure sensitive adhesive)は、接着箇所を張り合わせた瞬間に、接着が終わるスピーディーな接着剤である。さらに、普通の接着剤とちがって、溶剤の匂いもなく、接着剤が固まるための高温も必要としない。まさに、感圧接着剤は、省エネルギーでかつ、地球環境に優しい次世代の接着剤である。 しかし、現状の感圧接着剤は接着力が不足しているため、現在の接着剤を駆逐できずにいる。この問題点が解決できると、感圧接着剤が現在の接着剤を駆逐することは間違いない。本研究は、この感圧接着剤の接着力を向上させ、接着剤に匹敵する接着力を付与する技術を開発することを目的としている。本年度は、原子間力顕微鏡を用いてミクロ的な粘着力、表面力とマクロ的な接着力、ピール強度との間の関係を明らかにし、感圧接着剤層の分子設計の指針を求めた。 原子間力顕微鏡によって粘着層表面のミクロ的な粘着力、表面力をもとめ、実際に使用するときのマクロ的な接着力、ピール強度との相関をもとめた。この検討から、ミクロ的な粘着力、表面力とマクロ的な接着力、ピール強度との間には相関性は薄く、マクロ的な粘着力は変形による因子が強く反映されていることが明らかとなった。したがって、粘着層の表面特性のみで粘着力を改善することは不可能で、粘着層のレオロジー的な特性をも加味しなければならないと結論できる。この成果は、Journal of Applied Polymer Science,vol.78p.1392-1401(2000)にも発表した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] M.Kawabe,S.Tasaka, and N.Inagaki: "Effects of surface modification by oxygen plasma on peel adhesion of Pressure-sensitive adhesive tapes."Journal of Applied Polymer Science. 78. 1392-1401 (2000)