1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650944
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Research Institution | 神戸商船大学 |
Principal Investigator |
古荘 雅生 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (80243335)
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Keywords | 見張り / ビジビリティレベル / 輝度差弁別閾 / 航海視環境 |
Research Abstract |
Man(人間-操船者),Machine(機械・設備-船舶),Media(環境-海洋),Management(管理-海事政策)という4つのMで示される要素で構成される海上交通システムにおいて,海難事故はそのシステムエラーとして人命に危害を与え,財貨の損失をもたらす結果に至る.海難事故原因の第1位は「見張り不十分」である. そこで,人命と財貨の安全を確保するための最適な見張りシステムを提言する必要がある.眼球運動の測定及び閃光の実効光度測定(Manにかかる事項),並びに航海視環境の測定(Mediaにかかる事項)により,船舶を視認する容易さを示す指標として"ビジビリティレベル"を提案した.ビジビリティレベルは,最適な見張りシステムを提言するための数値指標として利用することができる.また海洋という航行環境のフイールドファクターを推定するためにも利用できる可能性がある. 平成11年度の研究実績は,これまで実施してきた野外実験(実船実験)と実験室実験の結果をもとに,『海上交通システムにおける見張りの視認性に関する研究』として総合的にとりまとめることができたことである. 次年度は,ビジビリティレベルを用いた海上におけるフィールドファクターを推定し,さらに最適な見張りシステムを提言する予定である.
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Research Products
(1 results)