2000 Fiscal Year Annual Research Report
極低温液体からの蒸発ガスによるタンク断熱システムに関する基礎研究
Project/Area Number |
11650950
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
古林 義弘 崇城大学, 工学部, 教授 (00234857)
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Keywords | 極低温タンク / タンク断熱 / 低温ガス断熱方式 / 熱流束制御 / 乱流熱流束 |
Research Abstract |
1.蒸発ガスによる断熱システムの実験装置計画および可変傾斜型実験装置の製作 低温ガスが狭いスペースを流れるときに伴う熱吸収メカニズムの基本概念に基づいて,実験模型のシステム設計と製作を行った。 2.断熱構造製作および計測装置の設置 内部におよそ50mm厚さ位置で流路を設けた断熱構造を作製し,温度計測,流量計測のための計装装置を設置。 3.液体窒素による冷却実験実施 低温ガスの流れ方向が重力に対して可変に(垂直上昇流および傾斜流)できるアルミ合金製の平面タンクモデルを作成し,液体窒素を充填しての予備低温実験を実施した。予備冷却の不足と,溶接部の残留応力のために超低温熱応力によるクラックが発生した。 4.液体窒素タンクの設計修正と実験方法の検討 タンク損傷のために,液体窒素充填に代わって低温の窒素ガスを用いる方式に変更の上再設計と製作を実施した。所期の成果を得る為の実験方法を考案した。 [今後の計画] 設計変更に基づいて低温窒素ガスを用いた,流れと熱流束実験を次年度より行い,低温ガスによる断熱効果についての所定のデータ把握に努める。
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Research Products
(1 results)