2000 Fiscal Year Annual Research Report
分子マーカーを利用した高オレイン酸ダイズ突然変異系統の選抜と育成
Project/Area Number |
11660006
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
高木 胖 佐賀大学, 農学部, 教授 (30039341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
穴井 豊昭 佐賀大学, 農学部, 助教授 (70261774)
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Keywords | ダイス / 脂肪酸 / 不飽和化酵素 |
Research Abstract |
申請者らは、昨年度の研究においてオレイン酸含量がいずれも40〜45%のKK21およびHOLL系統を交雑から40〜60%のオレイン酸含量を示すF2集団を得た、このうち低含量及び高含量の個体を選抜し、その後代(F3世代およびF4世代)についてオレイン酸含量を解析した。 この結果、高オレイン酸として選抜した3系統のF3世代におけるオレイン酸含量は、57.9〜67.6%、56.4〜68.4%および47.4〜68.4%とずれも両親となるKK21(37.2〜51.2%)あるいはHOLL(44.6〜53.8%)のオレイン酸含量を上回る個体が認められた。更に、これらの系統のうち3〜5個体ずつを20個体からなる系統として扱い、合計11系統のF44世代についてオレイン酸含量を調べたところ、うち1系統において60%以上(54.5〜62.5%)の高いオレイン酸含量を示す系統が得られた。 今後、更に後代を用いて、この高オレイン酸含量(>60%)の固定系統が得られるかどうか検討を進めて行く必要がある。
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