1999 Fiscal Year Annual Research Report
硝酸還元酵素の翻訳後制御に関わる14-3-3タンパク質の細胞生物学的研究
Project/Area Number |
11660060
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
末吉 邦 新潟大学, 農学部, 助教授 (10216278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 卓爾 新潟大学, 農学部, 教授 (30152268)
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Keywords | オオムギ / 硝酸還元酵素 / 14-3-3タンパク質 / リン酸化 |
Research Abstract |
「目的」 植物を明所から暗所に移したときに起こるNRの急激な失活は、NRタンパク質のリン酸化と、それに続く14-3-3タンパク質の作用によることがin vitroで明らかにされている。しかし、14-3-3タンパク質がin vivoでリン酸化NRに作用しているという確たる証拠はまだ得られていない。本研究では、14-3-3タンパク質の機能発現を細胞生物学的に解析することにより、このタンパク質のNRに対するin vivoでの生理機能を明らかにすることを目的とする。本年度は、NRと14-3-3タンパク質の細胞生物学的解析に必要な特異抗体の調製と14-3-3タンパク質の免疫組織化学的観察を行った。 「結果と考察」 1)免疫組織化学的解析のための特異抗体の精製 タンパク質の免疫組織化学的解析には、高純度の特異抗体が必須となる。NRに対する抗体については、免疫源である合成ペプチドを固定化したカラムに抗血清を供する事で精製した。14-3-3タンパク質に対する抗体については、大腸菌で発現させた組み換え14-3-3タンパク質(オオムギ)を固定化したカラムに抗血清を供試することによって、抗体を精製した。両抗体ともに、非特異的に他のタンパク質を認識することの無いことが確認できた。 2)14-3-3タンパク質の免疫組織化学的解析 葉における14-3-3タンパク質の組織内局在性の解析を試みた。FITCラベルの2次抗体を用いて14-3-3の存在部位を蛍光染色すると、維管束組織に強いシグナルが観察された。
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