2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11660094
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Research Institution | Kagoshima University, Faculty of Agriculture |
Principal Investigator |
徳永 正雄 鹿児島大学, 農学部, 教授 (20112782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 松二郎 鹿児島大学, 農学部, 助手 (20305163)
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Keywords | 高度好塩菌 / 好塩菌 / Halobacterium / Nucleoside diphosphate kinase |
Research Abstract |
昨年分離した高度好塩菌由来Nucleoside diphosphate kinase遺伝子を大腸菌で発現させたところ、発現蛋白は可溶性画分に検出された。しかし発現蛋白は、ATPカラム結合能がなく、ATPカラムに結合して酵素活性を示す為には、高濃度の塩で処理する必要があった。一旦、高濃度塩存在下で処理したNDKは、塩を透析で除いても、活性を保持しており、これは、高度好塩菌から分離したNative NDKと同じ性質であった。このことから、本NDKは、蛋白質の安定性には塩を要求しないが、そのfoldingには塩を要求するということが示唆された。 次に、発現量の増大と大量精製を目的として、His-tagを付加したHis-NDKの発現を試みた。His-NDKはやはり可溶性画分に回収され、その発現量は30mg/liter cultureとNDKの直接発現に比べ、約60倍という高い発現量を示した。塩存在下でrefoldingさせ、活性を測定したところ、Native NDKとほぼ同様の比括性を示した。 一方、高度好塩菌由来のものと比較するため、真性細菌である中度好塩菌からもNDKを精製し、性質を調べた。ATPカラム、疎水カラムを用いて均一標品を得、塩要求性を調べたところ50mMの塩存在下で最大活性を示し、また、中度好塩菌由来の酵素としては珍しく、3.8MNaClという高濃度でも最大活性の40%の活性を示し、幅広い塩濃度環境下で働くことが判った。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Ishibashi, Tokunaga, Hiratsuka, Yonezawa, Tsurumaru, Arakawa, Tokunaga: "Nacl-activated nucleoside diphosphate kinase from extremely halophilic archaeon, Halobacterium salinarum, maintains native conformation without salt"FEBS Lett. 493. 134-138 (2001)