1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11660133
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
有賀 豊彦 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50096757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 日登美 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (20225220)
関 泰一郎 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (20187834)
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Keywords | ガーリック / オニオン / 急性前骨髄球性白血病 / 血小板 / 虚血再潅流 / グルタチオン / マクロファージ / 酸化ストレス |
Research Abstract |
平成11年度は、ニンニク、タマネギに含まれる含硫化合物の機能性について、腫瘍細胞の分化誘導や虚血再潅流障害に及ぼす影響について主に検討した。 ガーリックオイルが虚血再潅流障害に及ぼす影響:虚血再潅流障害に及ぼす影響は、ラット全肝虚血モデル系においてtype-1 plasminogen activactor inhibitor(PAI-1)の発現に及ぼす影響について検討した。ラットに5分間の全肝虚血を施し、肝臓から定法に従い全RNAを調製しRT-PCRによりPAI-1遺伝子発現量を検討した。また、血漿中のグルタチオンなどいくつかのパラメーターの測定を行なった。正常肝臓においてはPAI-1遺伝子はほとんど発現していなかったが、虚血再潅流によりPAI-1の発現は経時的に増大した。虚血再潅流によるPAI-1遺伝子発現の誘導はガーリックオイルの前投与により減少した。また、肝臓中のGSHは虚血再潅流により増大し、この増大はガーリックオイルの投与により減少する傾向を示した。 ガーリックオイルが急性前骨髄性白血病細胞の分化に及ぼす影響:急性前骨髄球性白血病細胞株HL-60をモデルとして、ガーリックオイル、オニオンオイルがHL-60の増殖・分化に及ぼす影響について検討した。ガーリックオイル、オニオンオイルはHL-60増殖を濃度依存的に抑制し、顆粒球方向への分化を誘導した。Garlicの構成成分であるジアリルジスルフィドについても同様の細胞増殖抑制能、分化誘導砥が観察された。
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