2000 Fiscal Year Annual Research Report
β-カロチン大量添加餌料による養殖魚の無投薬飼育に関する研究
Project/Area Number |
11660192
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
橘 勝康 長崎大学, 水産学部, 助教授 (20171712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 研治 長崎大学, 水産学部, 教授 (10039737)
野崎 征宣 長崎大学, 水産学部, 教授 (90039727)
槌本 六良 長崎大学, 水産学部, 教授 (20080525)
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Keywords | β-カロチン / ウイルス感染 / ブリ / 無投薬 / リンパ球 / 抗生物質 / 抗菌剤 |
Research Abstract |
養殖魚に対するβ-カロテン大量投与無投薬飼育のため、β-カロテンをブリ用モイストペレットに添加し,β-カロテン強化餌料を製作し,保存方法とその安定性を試験した。また,作成したβ-カロテン強化モイストペレットを用いて無投薬条件でブリ2歳魚の海面養殖試験を平成12年4月から同年11月まで行い,生残率,体長,血液及び飼育終了時の脾臓リンパ球の幼若化を用いた免疫防御能を測定した。ブリ用モイストペレット中のβ-カロテンは平成11年度に行ったマダイ用モイストペレットとほぼ同程度の安定性を示した。またその保存方法は,作成したモイストペレットをポリエチレンバッグに入れ,窒素置換後,脱酸素剤を入れて冷凍する方法で行った。ブリの海面養殖試験の飼育終了時における生残率は,対照,強化区共に約90%と高い生残率を示した。両区の成長にはβ-カロテン強化による有意な差を認めなかった。血液値では,ヘマトクリット,ヘモグロビン,血清タンパク質量ともβ-カロテンの強化の有無に関わらず良好な値を示した。また,肝機能値を示すGOT,GPT値はβ-カロテン強化区が有意に低い値を示し,健康であった。ブリ脾臓リンパ球をConA100μg/mlとPWM20μg/mlで培養し幼若化をみたところ,β-カロテン強化区は対照区に比べそれぞれ約3倍,約1.5倍と有意に高い幼若化を示した。
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