1999 Fiscal Year Annual Research Report
免疫賦活剤投与魚で発現する生体防御関連遺伝子の解析
Project/Area Number |
11660193
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
酒井 正博 宮崎大学, 農学部, 助教授 (20178536)
|
Keywords | 免疫賦活剤 / EST / CCケモカイン / ヒラメ / グルカン |
Research Abstract |
本年度は、免疫賦活剤を投与した魚の腎臓からcDNAライブラリーを作製し、発現する遺伝子について検討を行った。 (方法)体重100gのヒラメに1mgのペプチドグルカンを投与して、16℃で7日間飼育した。その後このヒラメの腎臓からmRNAを抽出し、cDNAライブラリーを作製した。このライブラリーから無作為に198クローンを抽出し、遺伝子の配列を決定した。 (結果)今回解析した198クローンのうち、Gene Bankで登録されている遺伝子と相同性が確認されたのは、92クローンであった。その他のクローン(106クローン)は、新規の遺伝子と考えられた。生体防御に関与する遺伝子として、免疫グロプリンのL鎖とH鎖、リゾチーム、β2ミクログロプリン、チモシン、MHCクラス11αおよびCCケモカインをクローニングすることが出きた。今回クローニングCCケモカインは、ほ乳類のmacrophage inflammatory proteinに最も構造が類似していた。
|