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2000 Fiscal Year Annual Research Report

耕作放棄地の畜産的利用と絶対地代形成に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 11660215
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

小栗 克之  岐阜大学, 地域科学部, 教授 (20233497)

Keywords耕作放棄地 / 畜産的土地利用 / 絶対地代
Research Abstract

本年度は、(1)遊休農地の実態、(2)その畜産的利用(採草や放牧)の条件、(3)遊休農地の畜産的利用を促進する方法を明らかにすることを目的として、統計資料や既存の文献を収集・分析するとともに実態調査を行なった。その結果は、以下のように要約できる。
(1)遊休農地(不作付地や耕作放棄地)は1985年を境に減少から増加に転じている。とくに耕作放棄地の増加が著しい。耕作放棄地は中山間農業地域に多い。その理由として、高齢化がより進んでいること、及び土地条件が悪いことがあげられる。
(2)遊休農地の畜産的利用とその条件についていえば、大別すると土地条件と経済的条件がある。前者の土地条件についていえば、採草地として利用するためには、機械の効率的利用を可能な遊休農地のまとまり(団地化)や傾斜が強くないこと(機械作業のためには15度以下)、遊休農地までの距離が近いこと(自宅から3km以内)、圃場に入るまでの道路条件(軽トラックやトラクターが入るような道幅)が必要となる。
最後に、(3)の遊休農地の畜産的利用を促進する方法についていえば、酪農家の場合、採草地利用が中心となるため、(2)で述べたような土地条件(団地化や道路条件)の整備や経済的な援助(土地改良投資や飼料生産用機械投資に対する政策的援助)が必要である。肉用繁殖牛農家の場合は、中山間地域など土地条件の厳しいところに多く立地していることと、経営主の高齢化が進み、後継者もあまりみられないことから、遊休農地の採草利用よりも放牧利用が適している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 小栗克之,陳暁紅: "遊休農地の畜産的利用"岐阜大学地域科学部研究報告. 第8号. (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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