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2000 Fiscal Year Annual Research Report

間欠曝気型浮遊法に転換された農業集落排水処理施設における最適運転方法の検討

Research Project

Project/Area Number 11660239
Research InstitutionGIFU UNIVERSITY

Principal Investigator

西村 直正  岐阜大学, 農学部, 助教授 (80180644)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 天谷 孝夫  岐阜大学, 農学部, 教授 (80033265)
Keywords農業集落排水処理施設 / 間欠曝気 / 浮遊法 / 嫌気性ろ床槽接触曝気方式 / 窒素処理 / 透視度 / MLSS / 返送汚泥
Research Abstract

本研究は,処理水質の改善のために間欠曝気型浮遊法への転換が行われた農業集落排水処理施設を対象に,最大限の処理効果を発揮させるための運転方法を明らかにすることを目的とする.本年度の調査対象施設としては、昨年度の調査で処理水の透視度が芳しくなかった嫌気性ろ床槽接触曝気方式の1施設を選定した.この施設での透視度の不良の原因として、脱窒反応の促進のために嫌気時間帯を比較的長く設定しなければならなかったため、一般好気性菌の活動を弱め、有機性汚濁物質の処理が停滞気味となったことが挙げられる。
そこで透視度の改善のための方策として、1)活性汚泥の質の向上とともに、2)活性汚泥の濃度の改善の2つを検討することとした。
まず1)の方法として、汚泥のバルキングの抑制を目的に、嫌気時間帯における反応槽の撹拌を全て停止あるいは部分的に停止する操作を行ってみた。しかしながら、これらの操作により汚泥のバルキングに大きな変化はなく、また透視度の改善も見られなかった。また、この間の調査結果から、処理水の透視度は日曝気時間が長いほど改善することが確認された。
次に2)の方法として、余剰汚泥の引き抜きを中止したまま嫌気撹拌を再開し返送汚泥量を高めることにより、反応槽内のMLSS濃度を4000〜5000mg/Lまで高めた。この操作は、嫌気状態の沈殿槽に入った汚泥が再び返送されるまでの時間を短縮するため、好気性菌に与えるダメージを少なくする効果もあると考えられる。その結果、処理水の透視度は100cm以上の値を示すほどに、大幅に改善した。
なお、2)の方法により有機性汚濁物質の処理を進めても、窒素処理性能に及ぼす影響はほとんどなく、異なる水温において窒素処理を最も効率的に進めるための日曝気時間にも、ほとんど変化は認められなかった。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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