1999 Fiscal Year Annual Research Report
滞留を考慮した不飽和浸透層内の汚染物質の移動に関する基礎的研究
Project/Area Number |
11660241
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安田 裕 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (60136538)
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Keywords | 不飽和浸透層 / 物質移動 / ADR土壌水分計 / 塩分測定 |
Research Abstract |
本年度は、室内実験を中心に行った。 実験で土壌水分、塩分濃度の測定を行った。塩化ビニール製カラムに土を充填し、水分・塩分の移動をリアルタイムで測定を行った。 飽和清水浸透実験 塩化ビニール製の実験装置に土を充填し、水を湛水の境界条件で表層に与え、水分がどのように移動してゆくかを測定した。測定にはリアルタイムの非破壊測定が可能なようにADR土壌水分計を用い、コンピュータにリアルタイムでデータを送信した。 今回の実験では、土を均一に詰めた攪乱状態であったため、水分移動は比較的均一的であったが、水平方向・鉛直方向でのisotoropicな流れの傾向が見られた。 また、境界条件上、重要である上方移動の要素としての蒸発は、実験装置全体の重量を適当な時間間隔で測定した。実験装置では下方からの領域外への浸透はないので、減少をもって蒸発とした。今年度の実験は予算執行上の問題もあり、秋以降になったため、蒸発の大きな影響はなかった。 また、塩分測定については、4極センサーでADRセンサーと同様にリアルタイムの測定を開始している。一方で、蒸発が卓越する場合の滞留に対応する高濃度(数%以上)での測定の出力の線形性・安定性に問題があった。来年度には非線形回帰を用いたキャリブレーションを試みるべきである。
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