2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11660254
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
飯本 光雄 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷野 章 千葉大学, 園芸学部, 助手 (70292670)
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Keywords | 自然エネルギ / 太陽光発電 / ソーラーモジュール / 動力エネレルギ / 側窓開閉装置 / 蓄電池 |
Research Abstract |
太陽光発電エネルギを動力源として用いた場合のビニルハウス側窓開閉システムを作成し、安定動作のための太陽電池モジュールおよび蓄電池の容量を試算した。 開閉動作用モータでの電力消費は開閉動作のみであり、側窓を開放状態の位置(上限)及び側窓を閉じた位置(下限)でのそれぞれの待機時に電力が消費され、上限待機の電力消費量が下限待機時の電力消費量の2倍であった。この電力消費は主に開閉装置用コントローラで消費されるものである。側窓1回当たりの開動作及び閉動作の消費電力量は、約1ヶ月間の側窓開閉消費電力の1/40と小さく、往復1回の開閉操作ではほとんど電力を消費しない。1日当たりの開閉動作が5回と最も多かった日でも、開閉回数の少ない他の日と大きな差は認められなかった。このことから、本システムでの側窓自動開閉装置の消費電力量は、主に側窓開閉装置が開放状態及び閉鎖状態でのコントローラ消費電力による消費の影響を受け、とくに上限待機時間が長いほど大となることが明らかとなった。 また、9月から10月の1ヶ月間の測定データから求められた側窓システム作動に必要な太陽電池は1.64A/12V以上で、実験期間1ヶ月の範囲では、蓄電池容量は15.5Ahであると算定された。さらに側窓開閉に必要となる太陽電池モジュール面積は、単結晶Si素子の場合0.17m^2、アモルファスSi素子の場合0.34m^2となった。本実験での供試太陽電池モジュールの面積は、単結晶Si素子が0.37m^2、アモルファスSi素子が0.45m^2なので側窓開閉装置の電力供給としては充分な面積であることが確認できた。
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