2000 Fiscal Year Annual Research Report
植物体内温度勾配を利用した転流コントロールによる植物の成長制御に関する研究
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11660255
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
清水 浩 茨城大学, 農学部, 助教授 (50206207)
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Keywords | 生長点温度 / エネルギーバランスモデル / 乾球温度 / 風速 / 短波長放射量 / シミュレーション |
Research Abstract |
平成12年度は,遮光率の異なる3種のスクリーンを用いてこれらが植物の生長点温度に与える影響について研究を行った.実験結果では遮光率が最も高いスクリーンにおいて生長点温度が最も低いという結果になったが,これは施設内において短波長放射量が減少することによって乾球温度や蒸気圧などその他の物理的環境要因も併せて変化しているため,光条件単独での影響を実験的に調べることは困難であった.そこで,エネルギーバランス式を用いて,上記の実験結果を合理的に説明できる植物生長点温度モデルを構築し,このモデルを利用して環境要因単独での生長点温度への影響をシミュレーションした.その結果,乾球温度と風速が生長点の温度低減への効果が最も大きく光量や短波長放射量そのものはほとんど影響のないことが判明した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 清水浩,R.D.Heins: "植物の茎頂部クチクラ抵抗測定法の開発"植物工場学会誌. 12(3). 155-159 (2000)
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[Publications] H.Shimizu and R.D.Heins: "Photopreiod and the difference between day and night temperature influence stem elongation kinetics in Verbena bonariensis"Journal of.American Society for Horticultural Science. 125(5). 576-580 (2000)
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[Publications] 清水浩,森泉昭治: "植物体温度の予測モデル"計測自動制御学会システムインテグレーション部門学術講演会論文集. 105-106 (2000)
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[Publications] Edited by C.Kubota and C.Chun: "Transplant Production in the 21st Century"Kluwer Academic Publishers. 290 (2000)