• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

緑地の長期冷却効果による都市気候の緩和の解析

Research Project

Project/Area Number 11660259
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

本條 毅  千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (60173655)

Keywords都市気候 / 緑地 / 熱収支 / 冷却効果 / ヒートアイランド / クールアイランド / 都市緑地機能 / 風の道
Research Abstract

都市気候の形成による環境の悪化に対して、有効な対策は非常に少ない。特に日本の場合、夏期の冷房による電力消費の増大とそれによる気温の上昇は、深刻な都市問題の一つであり、地球温暖化の原因の一つでもある。都市緑地や保水性材料舗装面(以下まとめて緑地とよぶ)の微気象の測定は、気温、湿度分布の測定、熱収支の測定などが多く行われており、緑地などが低温であることや潜熱輸送量が大きいことが示されてきたが、緑地の影響がどの程度の範囲まで及ぶか、緑地による冷却効果がどの程度かなどの、都市計画に必要な知識については、まだ不足している部分が多い。本研究では地温分布などの測定やモデル化を行い、特にこれまで研究例の少ない緑地の長期冷却効果を明らかにすることを目的とする。また、本研究では、従来の地上部を中心とした測定に加えて、従来測定例の少ない地下部の温度分布にも着目する。地温は深ければ深いほど、長期の地表面上温度を平均、平滑化した値となるため、長期の地上部での気温の影響を地温分布測定からある程度推定することが可能である。長期的な緑地による冷却効果も、緑地内外の地温分布から推定できる可能性がある。
本年度は、8月に1週間新宿御苑にて観測を行い、公園内三箇所(南端、中心、北端)での地温プロファイルおよび、気温分布、放射などの測定を行った。その結果、公園中心での気温および地温が低温となっていることが確認でき、長期的な緑地による冷却効果が示唆された。今後は、どのようにすれば効果の大きい都市緑地が設計できるかを検討する。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 本條 毅: "緑地熱環境分析でのニューラルネットの有効性"ランドスケープ研究. 63・5(発表予定). (2000)

  • [Publications] 本條 毅: "VRMLと植物形状データベースによる景観可視化手法に関する研究"ランドスケープ研究. 63・5(発表予定). (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi