1999 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病ラットにおけるKupffer細胞および好中球の機能に関する研究
Project/Area Number |
11660300
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
菅野 司 大阪府立大学, 農学部, 教授 (30081516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 光章 大阪府立大学, 農学部, 助手 (20275283)
河南 有希子 大阪府立大学, 農学部, 助手 (80264810)
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Keywords | 糖尿病ラット / 肝臓障害 / Kupffer細胞 / エンドトキシン / TNF-α / GOT、GPT |
Research Abstract |
インスリン非依存性糖尿病ラットOLETFおよび遺伝的に近縁で糖尿病を発症しないコントロールラットLETOにLPSを単独投与した際、肝臓の障害マーカーであるGPT、GOTおよびサイトカインであるTNF-α濃度およびIL-1β濃度が、LETOよりOLETFで顕著に高い値を示したこと、さらにOLETFにおいて、Gd前処置群とLPS単独投与群を比較した際、GPT、GOT、TNF-α濃度およびIL-1β濃度はGd前処置群よりLPS単独投与群で顕著に高い値を示したことより、糖尿病の病態では、Kupffer細胞は機能的に亢進しており、エンドトキシン刺激により、正常状態より肝障害を惹起しやすいものと推察された。 今後Kupffer細胞から放出されるTNF-αやIL-1βだけではなく、他の因子についても検討するため、肝臓の潅流系を用いて検討する予定です。
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