2000 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病ラットにおけるKupffer細胞および好中球の機能に関する研究
Project/Area Number |
11660300
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
菅野 司 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (30081516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 光章 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (20275283)
河南 有希子 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (80264810)
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Keywords | STZ誘発糖尿病マウス / 好中球 / Zymosan刺激 / アミノグアニジン / TNFα |
Research Abstract |
本研究では、ストレプトゾトシン(STZ)の少量頻回投与によりI型糖尿病を発症させたマウスを用いて、Zymosan刺激による好中球の機能変化ならびにサイトカインの局所濃度の変化を発症経過を追って調べるとともに、それらの変化に対する終末糖化物質(AGE)の関与について検討した。 Zymosan刺激後の腹腔浸潤好中球数は、STZ投与後30日目にコントロール群に対して有意に減少したが、40日目には逆に増加し、周期的変化を示した。一方、好中球のZymosan貪食率は24〜60日目のいずれにおいてもSTZ投与群で低下した。また、好中球の活性化因子であるTNFαおよびIL-1βの腹腔液中濃度もSTZ投与群において低い傾向を示した。 これらの変化に対するAGEの関与について検討するため、その合成阻害剤であるアミノグアニジン(AG)をSTZ投与初日から飲水投与したところ、STZ投与群で見られたZymosan刺激後の浸潤好中球数の周期的変化および貪食能の低下は、ほぼ完全に回復し、各サイトカインにも増加傾向が認められた。
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