• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

リボザイムを用いたブタのウイルス防除システムの開発

Research Project

Project/Area Number 11660329
Research InstitutionAzabu University

Principal Investigator

柏崎 直巳  麻布大学, 獣医学部, 講師 (90298232)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久松 伸  麻布大学, 環境保健学部, 講師 (10198997)
西野 佳以  麻布大学, 生物科学総合研究所, 講師 (00271544)
Keywordsリボザイム / ブタ / PRV
Research Abstract

本年度は、IE180mRNAに対して設計したボザイム遺伝子をブタを培養細胞内に導入し、PRVの防除効果を調べた。リボザイム遺伝子の導入には、哺乳動物用発現ベクターを利用する必要があるが、一般的にこれらのベクターは、外来遺伝子導入部位の上流及び下流に、5'及び3'のUTRを持つ。リボザイムはRNAそのもので酵素機能を持っているため、翻訳効率を高めるための5'及び3'のUTRは必要なく、逆にその配列がリボザイムに付加されることによって、リボザイムの高次構造を変化させ、触媒機能の低下につながる可能性がある。そこで今回ブタ培養細胞に導入した遺伝子は、抗IE180mRNAリボザイムが、転写と同時に切断に必要な最小限の配列となるよう、このリボザイム遺伝子の上流及び下流に、このリボザイムの5'及び3'側を切断(分子内反応)する別のリボザイム遺伝子をそれぞれ挿入して、発現ベクターであるpCI-neo(Promega)にクローニングした。pCI-neoにクローニングしたリボザイム遺伝子は、リポソーム法を用いてブタ培養細胞(Fs-L3株)に導入した。pCI-neo中に含まれるG418耐性遺伝子を利用して形質転換した細胞をスクリーニングし、えられたクローンから任意の5クローンを選び、PRVを感染させた。PRV感染後、経時的に細胞を観察したところ、リボザイム遺伝子を導入していない細胞では、感染後2日でCPEが培養器全体に広がったが、リボザイム遺伝子を導入した細胞では、感染2日目ではCPEが観察されないクローンもあった。しかしながら、このPRV耐性を示したクローンも、感染5日目にはCPEが培養器全体に広がり死滅した。これらの結果から、今回導入したリボザイムはある程度のPRV防除能を持つと考えられるが、より強い防除能をえるためにH12年度にはさらに様々な改良を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Nishino,Y. et al: "Borna disease virus infection in domestic cats:Evaluation by RNA and antibody detection."J.Vet.Med.Sci.. 61・10. 1167-1170 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi