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1999 Fiscal Year Annual Research Report

運動ニューロン細胞株樹立に基づく筋萎縮性側索硬化症の発症機構の解析

Research Project

Project/Area Number 11670156
Research InstitutionOsaka Bioscience Institute

Principal Investigator

田辺 康人  財団法人 大阪バイオサイエンス研究所, 第4研究部, 研究員 (10311309)

Keywords運動ニューロン / 筋萎縮性側索硬化症
Research Abstract

筋萎縮性側索硬化症の発症機構解析の新たなin vitro実験系を確立する為,in vivoにおいて運動ニューロンの発生・分化を開始させうる事が示された転写因子(MNR2:Motor Neuron Restricted type2)の活性を利用し、本年度においては、in vitroにおいて運動ニューロンの解剖学的特徴を有する培養細胞株を、まず樹立する事を試みた。
(i)申請者が単離同定したMNR2を哺乳動物細胞に安定的に高発現させるために、強力なプロモーター活性及び薬剤耐性遺伝子を有するMNR2発現ベクター(pCAGGs-MNR2)を構築した。P19胚性癌細胞株に遺伝子を導入し、薬剤耐性(G418)を示した数種類のMNR2安定発現細胞株を得た。
(ii)薬剤耐性を示した上記の細胞株に対して、神経細胞誘導を試み、運動ニューロン特異的な様々な分子マーカーの発現の有無を免疫組織的に解析したが、通常の条件においては、神経細胞の分化に伴って、運動ニューロンの解剖学的特徴を有するものは同定されていない。
(iii)P19細胞の通常の神経細胞誘導条件は、レチノイン酸を用いるが、レチノイン酸は運動ニューロンの発生を抑制する事も報告されており、レチノイン酸を用いない神経細胞誘導の条件を模索する事が重要と考えられた。現在、神経細胞分化を誘導する事が知られているbasic HLH、Sox転写因子を強制発現させる神経細胞誘導の条件を模索しており、これにより、MNR2を安定発現するP19胚性癌細胞株から運動ニューロンの特徴を有する神経細胞が分化しうるかを解析中である。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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