2000 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロダイセクションを用いた骨髄異形成症候群におけるclonalityの検討
Project/Area Number |
11670163
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
黒滝 日出一 弘前大学, 医学部, 助教授 (40215108)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 晋一朗 弘前大学, 医学部, 助手 (80301026)
八木橋 操六 弘前大学, 医学部, 教授 (40111231)
|
Keywords | マイクロダイセクション / 骨髄異形成症候群 / クロナリティー / HUMARA / PGK / X染色体 / PCR |
Research Abstract |
骨髄異形成症候群(MDS)骨髄の各造血細胞におけるclonalityを検討するためX染色体上のPGKとHUMARA geneを用いて女性のMDS(RA5,RARS1,RAEB13)とde novo AML5,control5例を用いて行った.ホルマリン固定パラフィン包埋骨髄組織を5μmの厚さで連続切片を作成し、各3系の造血細胞に対してM系は抗MPO抗体,E系は抗glycophorin A抗体,Mg系は抗gpIIb/IIIa抗体,骨髄前駆細胞(S)系は抗CD34抗体を用いて免疫染色を行い陽性細胞のみをLCM systemで採取し,DNA抽出、PGKならびにHUMARA geneについてPCRを行い、電気泳動後写真を撮影し検討した.前年度の反省からできるだけ目的とする細胞のみを採取し、contaminationを最小限にして繰り返し検討した結果、PGKでM系においてRAEB3/13,de novo AML2/5,S系でRAEB4/13,de novo AML2/5でmonoclonalityが得られた.HUMARAでもM系においてRAEB4/13,de novo AML3/5,S系でRAEB5/13,de novo AML3/5でmonoclonalityを示していた.RA,RARSではすべてpolyclonalであり、RAEBでのE系,Mg系では明らかなmonoclonalityは得られなかった.RAEB症例のうちS系でmonoclonalityを示した5症例中4例が白血病化しており、MDS状態でのmonoclonalityが証明されたものではすでに白血病化に向けて病態が進行していることが考えられた.
|