1999 Fiscal Year Annual Research Report
PEST領域チロシンホスファターゼPEPが制御するリンパ球シグナル経路
Project/Area Number |
11670333
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
矢倉 英隆 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 参事研究員 (60166486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 一也 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (00219643)
荻本 真美 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (80158609)
片桐 達雄 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (00233742)
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Keywords | チロシンホスファターゼ / PEP / チロシンキナーゼ / MAPキナーゼ / カルシウム動員 / 基質 |
Research Abstract |
BCR(B細胞レセプター)シグナル伝達機構におけるPEPの役割を解明するために、PEPのアンチセンスcDNAを未熟B細胞株WEHI-231に発現したクローンとベクターのみを発現したコントロール・クローンを用いて解析した。その結果、以下のことが明らかになった。第一に、BCR刺激後に誘導される蛋白のチロシンリン酸化を抗リン酸化チロシン抗体によるウエスタン解析で検討したところ、アンチセンスとコントロール・クローンとの間に著しい差を認めなかった。このことから、PEPが初期のチロシンキナーゼの活性化に関与している可能性は少ないと考えた。第二に、BCR刺激後のカルシウム動員を解析したところ、アンチセンスクローンで著しく増強していることが明らかになった。第三に、MAPキナーゼ(MAPK)の活性化を検討したところ、ERK、JNK、p38のいずれもアンチセンスクローンでは抑制されていることが明らかになった。以上の結果は、PEPはカルシウム動員に至る過程をネガティブに制御しているが、MAPKの活性化に至る過程に対してポジティブな効果を及ぼしている酵素であることを示唆している。現在、その作用機序を解明するために、基質のトラッピング・ミュータントを作製して、基質の検索を進めている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hasegawa, K.: "Requirement of PEST domain tyrosine phosphatase PEP in B cell antigen receptor-induced growth arrest and apoptosis"Eur. J. Immunol.. 29. 887-896 (1999)
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[Publications] Katagiri, T.: "CD45 negatively regulates Lyn activity by dephosphorylating both positive and negative regulatory tyrosine residues in immature B cells"J. Immunol.. 163. 1321-1326 (1999)
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[Publications] Adachi, T.: "CD72 negatively regulates signaling through the antigen receptor of B cells"J. Immunol.. 164. 1223-1229 (2000)
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[Publications] Mizuno, K.: "SHP-1 dephosphorylates BLNK/SLP-65 and selectively regulates c-Jun NH_2-terminal kinase activation in B cells"J. Immunol.. (in press).