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1999 Fiscal Year Annual Research Report

ニンジンによるカドミウム等汚染のモニタリングの妥当性と問題点

Research Project

Project/Area Number 11670362
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

鈴木 庄亮  群馬大学, 医学部, 教授 (40010011)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 洋  群馬大学, 医学部, 教授 (30143192)
川田 智之  群馬大学, 医学部, 助教授 (00224791)
Keywordsカドミウム / モニタリング / ニンジン
Research Abstract

緒言 世界で約10万トン近く生産されるカドミウムCdを使用している製品はなお数多く、使用と廃棄物処理に伴って、将来にわたる環境汚染の蓄積が憂慮される。Cdのリスク評価に環境モニタリングが必要であり、従来日本ではそれはもっぱらコメのCd測定で行われてきた。コメによる環境モニタリングは米食民族では適しているがコメを主食としない民族では適当でなく、世界に共通な指標食品が望まれる。ニンジンは世界中で栽培、身近で自給消費され、土壌の影響を受けやすい根菜なので、Cd汚染の指標食品としては適しているのではないかと考え検討した。
方法 日本の沖縄を除く46都道府県あるいは232の市町村の産地から373のニンジン試料を集めた。土壌地図で産地の土壌型を大分類で同定した。ニンジン中のCdを、乾燥、湿式灰化、原子吸光分光高度計分析で測定した。同時に既に集めて分析してあったコメの測定値を使い、両者の相関を求めた。
結果 373のニンジン試料のCd濃度の算術平均値は24.4ng/g、範囲2-179ng/gであった。これは、他の研究者の報告値とほぼ一致した。ニンジン試料の平均Cdは東北と中国地方で最も高く、北陸と近畿地方で最も低かった。コメのそれは北陸地方でとび抜けて高かったのでニンジンの場合とは異なっていた。土壌型のうちヒストゾルのニンジンのCdが最も高値であった。コメとニンジンのCd値の相関は、地方平均値と県レベルでは有意でなかったが、市町村間では有意(r=0.492,p<0.05)であった。土壌中のCd濃度は様々な原因で局地的な変動が大きいものと推定された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Y.Z,Lee,S.Suzuki,T.Kawada et al: "Content of Cadmium in Carrots Compared with Rice in Japan"Bull. Environmental Contamination and Toxicology. 63. 711-719 (1999)

  • [Publications] N.Herawati,S.Suzuki et al: "Cadmium,Copper,and Zinc Levels in Rice and Soil of Japan, Indonesia, and China by soil Type"Bull Environmental Contamination and Toxicology. 64. 33-39 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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