1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670365
|
Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
金子 誉 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (10233876)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 培玉 山梨医科大学, 医学部, 助手 (10283201)
前田 秀一郎 山梨医科大学, 医学部, 教授 (10117244)
|
Keywords | Type 2 diabetes mellitus / Carbohydrate / Glucose-fatty acid cycle / Rat / Glucose tolerance / Insulin secretion / Insulin sensitivity |
Research Abstract |
1)糖質の摂取量と「耐糖能」の関係 Wistar系雄性ラット(10週齢)に糖質の摂取比10%(低糖質食)と60%(高糖質食)の試験食を1日、3日間、7日間投与し、翌日の午後3時(空腹時)に経腹腔内糖負荷試験を施行した。総摂取カロリー(80kcal/rat)と蛋白質摂取量(25%)は一定にし、脂質の摂取量を変えてpair-feedingした(16:00〜10:00)。また、高糖質食を対照に、1日絶食後の耐糖能も測定した。各群10匹のラットを用い、試験食の処方はrandomized cross-over designに従って、それぞれ1週間以上の間隔を空けて行った。その結果、3日間以上の低糖質食の摂取及び1日の絶食によって、有意に耐糖能が悪化した。また、耐糖能悪化は、空腹時の血漿free fatty acid 濃度の増加とinsulinogenic indexの低下を伴っていた。 2)糖質の摂取量と「インスリン感受性」の関係 Wistar系雄性ラットに糖質の摂取比10%(低糖質食)と60%(高糖質食)の試験食を3日間投与し、翌日の午後3時(空腹時)にeuglycemic hyperinsulinemic clamp法を施行した。各群10匹のラットを用い、試験食の処方はrandomized cross-over design に従って、それぞれ1週間以上の間隔を空けて行った。その結果、低糖質食の摂取によって、有意ではないもののインスリン感受性が低下した。 3)糖質の摂取量と「インスリン分泌能」の関係 Wistar系雄性ラットに糖質の摂取比10%(低糖質食)と60%(高糖質食)の試験食を3日間投与し、翌日の午後3時(空腹時)に膵島を分離しglucoseで刺激後in vitroのインスリン分泌を測定した。その結果、低糖質食の摂取によって、有意にインスリン分泌能が低下した。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] T. Kaneko, P-Y. Wang, A. Sato: "Ethanol ingestion combined with lowered carbohydrate (sucrose) intake aggravates diabetes mellitus in spontaneously diabetic rats."Nutrition Research. 19・8. 1215-1222 (1999)