1999 Fiscal Year Annual Research Report
健康成人集団での超音波による腹腔内脂肪厚計測と血清脂質およびレプチン測定
Project/Area Number |
11670368
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 高明 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00195900)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊嶋 英明 名古屋大学, 医学部, 教授 (10023657)
朱 善寛 名古屋大学, 医学部, 助手 (10293705)
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学部, 講師 (30262900)
|
Keywords | 肥満 / 腹腔内脂肪 / 超音波 / キャリパー / ウエストヒップ比 / レプチン |
Research Abstract |
長野県松川町と愛知県西枇杷島町での住民健康診査(夏季と秋季に実施)の機会を利用し、受診者約4,000人全員を対象に問診による生活習慣聴き取り調査と、肥満指標の計測を実施した。 超音波計測器(Medison社のSonoAce 600)を用い、Bモードで皮下脂肪(上腕背部、肩甲骨下部、胸骨下部、臍上部)と腹腔内脂肪を計測した。プローブはlinearタイプ(7.5MHz/400mm)を用いた。腹腔内脂肪の計測は、千葉大学の鈴木らの報告に従って実施した。また従来の体脂肪計測法との関連をみるため、生体インピーダンス法(タニタ、TBF102)による体脂肪率(量)と、メジャーによる腹囲と臀部周囲長の計測も同時に実施した。さらに栄研式キャリパーを用いて、肩甲骨下部と上腕背部の皮脂厚もあわせて計測した。生活習慣に関する問診項目は、生活、労働、食事、運動週間、嗜好に関するものであり、既往歴、現病歴、約50項目から成る自覚症状についても聴き取りをおこなった。また被検者から得られた血清を1ccずつ保存容器に移した後-85゜Cにて凍結保存し、そのうち100名については健診項目に含まれていないフルクトサミン値やレプチンの測定を外注委託した(現在は測定中)。 肥満指標のうち、BMI、ウエストヒップ比は高コレステロール血症や高血圧との関連を示した。超音波計測値から求めた内臓脂肪蓄積の指標であるAFI(abdominal wall fat index)は有意な関連を示さなかったが、BMI高値群に限っては虚血性心疾患の既応と有意な関連を示した。
|