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2000 Fiscal Year Annual Research Report

慢性ベリリウム症の発症機序に関する実験的並びに臨床疫学的研究

Research Project

Project/Area Number 11670392
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

吉田 勉  藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 助教授 (00158453)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 栗田 秀樹  藤田保健衛生大学, 医学部・衛生学, 助教授 (50148269)
大谷 元彦  藤田保健衛生大学, 医学部・衛生学, 教授 (30084510)
小野 雄一郎  藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 教授 (80135334)
長岡 芳  藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 講師 (60217974)
谷脇 弘茂  藤田保健衛生大学, 医学部・公衆衛生学, 講師 (40197538)
Keywordsベリリウム / 性差 / 脾細胞生存率
Research Abstract

雌雄マウス脾細胞の生存率に対するBeの影響
マウスの脾細胞を用いてBeの免疫担当細胞に対する影響、特に性差の違いによる影響の差異を検討した。
(実験方法)実験材料として雌雄のC57BLマウス脾細胞を用い、細胞浮遊液は、Yaharaらの方法に従って調整した。
マウス脾細胞生存率の測定にはCell Counting Kit-8を用いた。96wel lmultiwell plateに脾細胞浮遊液100μl、BeSO_4溶液(最終濃度:0,1,10,100,1000μM)10μlを添加した。24、48、72時間培養後、ST-8,1-Methoxy PMS,NaCl混合液を100μl添加し、マイクロプレートリーダーを用い測定した。細胞生存率は、培養開始時の吸光度を100%として算出した。
(結果)雄マウスでは、コントロールの細胞生存率が培養時間の経過に伴って低下を示した。
24時間で81.9%、48時間で76.0%、72時間で72.8%であった。Be添加群の1、10、100μMでは、コントロールと同様な傾向を示した。100μM添加系では培養72時間目でコントロールと比較して有意な低下を認めた(P<0.05)。1000μM添加系では培養24時間目から有意な低下を認めた。雌マウスでは、雄と同様にコントロールの細胞生存率は培養時間の経過に伴って低下を示し、24時間で81.0%、48時間で73.3%、72時間で67.8%であった。Be添加群の1、10μMでは、コントロールと同様な傾向を示した。一方、100μM、1000μM添加系では、培養24時間目からコントロールと比較して有意な低下を認めた。
(考察)雌雄マウスの違いにおけるBeの影響では、雌マウスは雄マウスに比べ脾細胞生存率の低下が早期から現れた。本研究における雌マウスの脾細胞生存率の低下が、雄マウスの生存率の低下より早期に出現する事は興味深い事であり、このような傾向がいかなる生体物質の影響から生じるのか今後さらに検討していきたい。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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