1999 Fiscal Year Annual Research Report
地域に在住する独り暮らし老人の抑うつ症状・睡眠障害と日常生活時血圧変動との関連
Project/Area Number |
11670394
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
渡邊 丈眞 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (50182928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 美鈴 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30084924)
土手 友太郎 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10257868)
河野 公一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30111016)
臼田 寛 大阪医科大学, 医学部, 助手 (80298752)
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Keywords | 在宅高齢者 / 24時間血圧変動 / 抑うつ症状 / 睡眠障害 |
Research Abstract |
本年度は,調査対象地域(兵庫県津名郡五色町,高齢化率25.9%)において在宅高齢者の健康と生活状況に関する総合的な実態を把握するため,65才以上の全住民に対して自記式のアンケート調査を実施した.回収率は91.4%であった.本研究では,この調査結果の中から,抑うつ症状(GDS日本語版),睡眠状況,日常生活行動能力,家族構成に注目し,本研究の調査測定対象者リストを作成した.本調査より,抑うつ症状と同居状況・日常生活動作との関連を確認し,その自覚的睡眠障害との関連についても検討を加えた.抑うつ症状が日常生活動作の低下に及ぼす影響については,第58回日本公衆衛生学会総会にて報告した.本年度は,在宅にて自立した生活を営んでいる独り暮らしあるいは高齢者世帯の約20名の測定を実施中である.測定については,携帯型自動血圧心拍測定装置とミニモーション・アクティグラフ(時計型)を装着し24時間の記録(30分毎の血圧測定)を実施した.この時30分毎の生活行動記録を依頼した.また,ミニモーション・アクティグラフにより覚醒・睡眠時の時間帯を区分し,時間帯区分別平均血圧値・血圧変動係数等の血圧評価指標のアルゴリズムを作成した.現在,ミニモーション・アクティグラフのデータから,睡眠障害判定指標のアルゴリズム作成中である.来年度は,約60名余りを対象として,血圧計の一日中装着に対して発汗等の阻害影響が少なくなる10月頃から測定を再開し,研究成果をまとめる予定である.
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