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2001 Fiscal Year Annual Research Report

神経剤の非コリン性毒性作用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11670408
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

長尾 正崇  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (80227991)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 宏義  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10170408)
前野 善孝  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (00145749)
岩佐 峰雄  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00021452)
KeywordsSarin / Soman / organophosphorus agent / rat / astrocyte / MAPK / JNK / MEK
Research Abstract

サリン馴物質bis(isoporopyl methyl)phosphonate(BIMP)およびソマン類似物質bis(pinacolyl methyl)phosphonate(BPMP)のアセチルコリンエステラーゼ阻害以外の生体への作用機序を明らかにする目的で、これまでに、ラットにこれらの有機リン系神経剤を投与し、脳内においてphospholipaseCβおよびγ、さらにmitogen-activated protein kinase(MAPK), c-jun N-terminal kinase(JNK)が活性化していることを示した。これらの作用をさらに詳細に検討するために、培養ラットアストロサイトにBPMPを曝露したところ、曝露後約8詩間で細胞質内に多数の窄胞の出現が認められた。この空胞の出現は蛋白質合成阻害剤で阻害されなかうた。またやはりBPMP投与後約8時間で、MAPKのリン酸化の亢進が認められた。このときMAPKカスケードにおいてMAPKの上流にあるMEKの阻害剤を前投与するとBPMPによる空胞の出現は阻害された。さらにBPMIPを24-48時間曝露すると、アストロサイトはいわゆる線維性アストロサイトの形態を示すようになった。この線維性アストロサイトへの変化は蛋白合成阻害剤により抑制され、またMEKの阻害剤によってもある程度阻害された。アストロサイトによるアセチルコリンの産生は極めて少ないと考えられ、またアセチルコリンレセプターのアゴニストであるカルバコールではこのよう形態変化は認められないことから、BPMPにより惹起される培養アストロサイトにおける変化はアセチルコリンエステラーゼ阻害以外の作用によるものである可能性が高いと考えられる。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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