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2000 Fiscal Year Annual Research Report

覚醒剤による神経変性過程における細胞内ストレス応答に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11670424
Research InstitutionUniversity of Tokyo

Principal Investigator

上村 公一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30244586)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 謙一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40166947)
Keywords細胞死 / PC12 / PKC / apoptosis / methamphetamine
Research Abstract

Methamphetamine(MAP)は、興奮系薬剤に分類され、dopamine neuronの変性及び神経細胞死を引き起こすが、その機構については十分に解明されていない。MAPなどの薬物も細胞にとってストレスとなり、細胞死を惹起する。PC12cellに1〜5mM MAPを添加し、6〜48時間にわたり生存率を測定したところ、濃度及び時間依存的に低下した。逆にTUNEL陽性細胞の数は増加した。また、Giemsa染色では核の濃染像が見られた。z-VAD-fmkは、生存率の低下を抑制し、caspaseに依存した細胞死であることが示された。しかし、DNA断片化(ladder)や核の縮小、断片化、アポトーシス小体形成は認めないことにより、典型的なアポトーシスとは異なる。
細胞死はPKC activatorで抑制され、PKC阻害剤で促進された。PKC-α、δの特異的阻害剤safingol、rottlerinにより生存率の低下が認められなかったことから、PKC-α、δはMAPによる細胞死に関与していないと推定された。Western blot法でPKCの局在を観察すると経時的にPKC-εが細胞質から細胞膜へtranslocationしていた。一方、antisense PKC-εはMAPによる細胞死を増加させた。さらに、glutamine酸受容体拮抗薬MK801はMAPによる細胞死を抑制し、その効果はPKC阻害剤により抑制された。
MAPはPC12cellに細胞死を引き起こすが、純粋なapoptosisではない。その過程で、PKC-εが活性化され、PC12細胞のMAPによる細胞死を抑制していることが示された。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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