2000 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチに合併する二次性アミロイドーシスの発症機序解明に関する研究
Project/Area Number |
11670452
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
右田 清志 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (60264214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 勝美 長崎大学, 医学部, 教授 (30128160)
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Keywords | アミロイドーシス / 血清アミロイドA蛋白 / サイトカイン / 慢性関節リウマチ / 単球 |
Research Abstract |
炎症性サイトカインの血清アミロイドA蛋白(SAA)代謝に対する影響 #1単球によるSAAの分解 健常人末梢血より、CD14陽性の単球を分離し、SAA(10μg/ml)存在下で培養した。経時的に、培養上清を回収し、その上清を、抗-SAA抗体でイムノブロットを行った。その結果、SAAはCD14陽性の単球により特異的に分解されることが判った。 #2炎症性サイトカインの影響 各種サイトカイン(IL-1β、IFN-γ、TNF-α、IL-6)で、CD14陽性単球を前処理し、SAAを添加し、SAAの分解を検討した。その結果、IL-1β、IFN-γの前処置により、単球のSAA分解能が著しく低下することが、判明した。一方、TNF-α、IL-6の前処置は、単球のSAA分解には影響しなかった。以上の結果により、炎症性サイトカインIL-1β、IFN-γは、単球のSAA分解を阻害し、SAAの生体内での代謝を遅延させる作用があることが、明らかになった。
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