2000 Fiscal Year Annual Research Report
肝臓におけるプリオン発現とその臨床病態学的意義の解析
Project/Area Number |
11670525
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
河田 則文 大阪市立大学, 医学部, 助手 (30271191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 研司 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30161186)
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Keywords | 肝星細胞 / 肝線維化 / プリオン蛋白 |
Research Abstract |
PCRを利用したDNAサブトラクション法を用いてラット活性化星細胞にプリオン遺伝子が発現することを見いだした.ノーザンブロット解析の結果,プリオンmRNAは静止期の星細胞には全く発現しておらず,活性化星細胞に限って発現していた.抗プリオン抗体(これはPrPcにもPrPscにも交差反応する)を用いて検討した結果,蛋白レベルでもプリオンは活性化星細胞のみに発現していた.一方、各種in vivo肝障害モデルを用いてプリオン遺伝子発現を検討した.各モデルにおいて,in situ hybridizationと抗体を用いた免疫染色を行い,in vivo肝におけるプリオンmRNA発現とその局在を確認した結果、障害肝部や線維性隔壁に沿って.プリオン遺伝子および蛋白が発現することを見い出した。さらに肝生検で得たヒト肝組織におけるプリオン蛋自とそのmRNA発現を,正常肝,慢性肝炎(HBV,HCV,アルコールなど),肝硬変や自己免疫性肝炎別に免疫染色やin situ hybridizationで比較検討した.その結果、ヒトの肝臓でもプリオンが発現すること、発現は障害肝で増強し、炎症の程度と相関することが明かとなった。プリオンの発現部位は平滑筋型アクチンの発現する部位と一致することから、ヒトの閑組織においてもプリオン発現細胞が星細胞に限局することが判明した。従って、プリオン蛋白は肝障害の新しいマーカーになる可能性がありさらに検討予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kristeusen DB,Kawadun, et al: "Proteome analysis of rat hepatic stellate cells"Hepatology. 32. 268-277 (2000)
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[Publications] Kitada T.Seki S, et al.: "Clinicopathologyical Characterization of Prion : a novel marker of human activated stellate"J.Hepatol. 33. 751-757 (2000)
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[Publications] Wang YQ,Ikeda K,Ikene T, et al.: "Inhibition of hepatic stellate cell proliferates and the semisynthetic analogue of ・・・"Hepatology. 32. 980-989 (2000)
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[Publications] Shimizu S,YamaeluN Sawades T,LcawalerN: "In vivo and in vitro interaction between human colon carcinoma cells and-"Jpn.J.Cancer Res. 91. 1285-1295 (2000)
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[Publications] Okumo Li,Alcitak,Uoriwaki H,Kaucele N: "Prevention of rat hepatic fobrosis by the protease inhibitor, Cameostest・・・"Gastroenterology.. (in press). (2001)