1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670528
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
森山 貴志 自治医科大学, 医学部, 講師 (10240706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 隆志 自治医科大学, 医学部, 助手 (10254913)
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Keywords | C型肝炎 / DNAワクチン / 細胞障害性Tリンパ球 / 樹状細胞 |
Research Abstract |
1. DNAワクチンはnaked plasmidの形で、マウスに筋注して用いた。pMAMneo,pEFBOS,pcDNA3等の各種プロモーターを用いて行った。C型肝炎ウイルスコア蛋白をコードするプラスミド単独では、再現性をもって、強い細胞性免疫応答を誘導することは困難であった。筋注したプラスミドの取り込みを増やすために筋肉の再生を促すcardiotoxin,bupivacaineを併用して投与しても同様であった。筋注よりも皮下注の方が効果的との報告もあり、試みたが同様であった。 2. IL-2,GM-CSF,CD80,CD86等をコードするプラスミドをアジュバントとして作製し、1.で用いたプラスミドワクチンと組み合わせて投与した。GM-CSF併用では既報の如く、脾腫が見られ、脾細胞数も増加しており、in vivoでGM-CSFの効果が観察された。C型肝炎ウイルス特異的な細胞障害性Tリンパ球の誘導は見られなかった。 3. 既に論文で報告された複数の方法でもC型肝炎ウイルス特異的細胞障害性Tリンパ球を誘導できないため、技術的問題なのかC型肝炎ウイルスコア蛋白の免疫原性の問題なのかを検討するためにB型肝炎ウイルス表面抗原をコードするプラスミドを用いて検討した。DNAワクチン単独の筋注のみでB型肝炎ウイルス特異的細胞障害性Tリンパ球を誘導することが可能であり、技術的な問題でなくC型肝炎ウイルスコア蛋白の免疫原性が低いと考えられた。最近、他の抗原においてもDNAワクチンの筋注だけでは誘導される免疫応答が弱いとする報告があり、今後、遺伝子銃を用いた方法などの検討が必要と思われる。
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[Publications] Honda,A.: "Hepatitis C virus structural proteins induce liver cell injury in transgenic mice"J.of Med.Virol.. 59. 281-289 (1999)
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[Publications] Honda,A.: "HCV-core protein accelerates recovery from the insensitivity of liver cells to Fas-mediated apoptosis in mice"J.Hepatology. (In Press).