2000 Fiscal Year Annual Research Report
B型肝炎ウイルスX蛋白質と相互作用する新規癌抑制遺伝子産物(XAF-1)の解析
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11670539
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
古坂 明弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00266678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白木 克哉 三重大学, 医学部, 助手 (90263003)
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Keywords | 癌抑制遺伝子 / HBx |
Research Abstract |
我々は、yeast two hybrid systernによるcDNA LibraryのスクリーニングによりHBxと結合する2619塩基,ORF1359塩基,453アミノ酸をコードする遺伝子をクローニングし、X Associating Factor-1(XAF-1)と命名し、この遺伝子が、ショウジョウバエの癌抑制遺伝子であるTid56のhuman homologであることをみいだした.ノーザンブロットによるヒト各臓器におけるXAF-1mRNAの発現では、ユビキタスに発現を認めた.またXAF-1、HBxのGST fusion proteininを作成し、in vitro binding assayを行い、in vitroでの結合を確認した。我々のクローニングとほぼ同時期に子宮ガン発癌のウイルス癌遺伝子であるパピローマウイルスtype16E7蛋白が結合する新規ヒト癌抑制遺伝子がhTid-1という名前で報告され、XAF-1とhTid-1は,XAF-1の1341番目の塩基部に117塩基が挿入されたalternative splicing formであることを見いだした.各種肝癌培養細胞株におけるXAF-1及びhTid-1mRNAの発現をみると、広く両者の発現を認めた.HepG2細胞にXAF-1遺伝子を導入し、この細胞に対するFas刺激によるアポトーシス誘導能をDAPl染色及びTUNEL法により同定し、MTTアッセイをもちいて定量解析を行ったところ、XAF-1遺伝子導入HepG2細胞では、Fas刺激によるアポトーシスは増加を認めた。また、カンプトテシン、アドリアマイシン投与によるアポトーシス誘導能でも、有意に増加していた。よってXAF-1は肝細胞においてアポトーシスを促進させる方向に働いていると考えられHBxとの結合によりこの機能不全が起こされることが考えられた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 古坂明弘 等: "新規B型肝炎ウイルスX蛋白質結合蛋白質(XAF-1)のクローニングと解析"日本成人病学会誌. 26. 44 (2000)
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[Publications] Zang Z et al: "Structural and Functional characterization of Interaction between hepatitis B Virus X Protein and Proteasome Complex"The Journal of Biological Chemistry. 275. 15157-15165 (2000)
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[Publications] Akihiro Furusaka et al: "Identifying a novel human heat-shock protein interacting with Hepatitis B virus X protein"Gastroenterology. 116. A1214 (1999)
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[Publications] 杉本和史 等: "HBx結合蛋白(XAF-1)の遺伝子解析とその機能"肝臓. 40. 182 (1999)
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[Publications] 杉本和史 等: "HBx結合蛋白(XAF-1)の遺伝子解析とその機能"Japanese Journal of Cancer Research.. 90. 87 (1999)