2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670540
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
長谷川 潔 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30172886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 槇雄 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80060086)
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Keywords | B型肝炎ウイルス / ウイルス変異 |
Research Abstract |
1 B型慢性肝炎の急性増悪の前後で生じるHBVのpreC/C領域のアミノ酸変異とHLA class Iの相関 30例を対象として、血清中HBVDNAのコア領域のdirect sequenceとHLA class Iのtypingを行った。そして急性増悪前後でみられた、あるアミノ酸変化が生じる患者について、HLA class I typeを持つ患者と、そのHLAを持たない患者に分けて各々割合を算出し比較した。急性増悪前から増悪期にかけてのアミノ酸変化では、A26とaa49、Cw3とaa174に有意差が認められた。また増悪期から鎮静化の時期では、A2とaa27、A2とaa174、A11とaa97、A11とaa130、A26とaa59、A26とaa77、B61とaa27、B61とaa121、Cw1とaa26に有意な相関が認められた。上記の結果のうち、A2とaa27だけがこれまでの報告にあるclass Iモチーフのみで、その他のアミノ酸もCTLのエピトープである可能性がある。 2 HBs抗体陽性、HBVDNA陽性慢性肝炎におけるHBVの存続のメカニズム HBs抗原陽性のB型肝炎の経過観察中、HBs抗原のseroconversion(SC)を起こし、かつSC後もHBVDNAが検出された2例につき、SC前後のエンベロープ領域の塩基配列を比較した。さらに複製可能な形を持つ野生型HBVDNAの"a"-loopに変異を導入し、in vitro, in vivoで発現させ、HBIGやmonoclonal HBs抗体との反応性につき検討した。HBs抗原陽性時には2例とも"a"-loopはwild typeであったが、HBs抗原のSC後には、それぞれ3カ所ずつの"a"-loop領域の変異が出現し、そのほかには有意な変化はなかった。そこで"a"-loop変異株とHBs抗体との反応について野生株と変異株で比較したところ、まずin vitroでは、HBIG、polyclonalHBs抗体、"a"に対するmonoclonal抗体いずれを添加した場合も、培養上清中のHBs抗原の値が変異株で有意に高値を示した。HBVDNAを局注したマウスでも同様の結果を得た。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kanai N, Hasegawa K et al.: "Lamivadine treatment for acute exacerhation of hepatitis B in patients undergoing immanesuppressive the ropy"Hepatology Research. (in press).
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[Publications] Ogawa M, Hasegawa K, e t al.: "Clinical features and viral sequences of various qenotypes of hepatitis B virus compared among patients with acute hepatitis B"Hepatology Ressarch. (in press).