2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670542
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Research Institution | Tokyo Woman's Medical University |
Principal Investigator |
古川 みどり 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00312033)
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Keywords | hepsin / ノックアウトマウス / 肝再生 / 肝炎 |
Research Abstract |
1 肝臓の再生におけるhepsinの働き In vivoにおけるhepsinの働きをみる目的にて、正常マウス(hepsin+/+)を用いて70%肝切除におけるhepsinの発現と肝臓の再生スピードを経時的にノーザンプロットにて観察した。明らかに再生時に発現の上昇を認め、そのピークは12時間後であった。一方hepsinのノックアウトマウス(hepsinの遺伝子を特異的に不活化したhepsin-/-マウス)を作製し、70%肝切除を同様に試行し正常マウスと肝臓再生スピードを比較検討した。肝臓再生の差を認めた。 2 肝臓の炎症とhepsin、肝臓癌とhepsin ヒト肝癌組織と非癌部組織におけるhepsinの発現をrT-PCRにて比較した。差は認められず、肝硬変等の肝線維化の段階で既にhepsinの発現が上昇している可能性が考えられたため、急性肝炎、慢性肝炎、肝臓癌のモデルラットであるLEC(Long-Evans Cinnamon)ラットを使用し、急性肝炎、慢性肝炎、肝癌となっていく過程でのhepsinの発現の変化を2年間ノーザンプロットにて観察し、明らかな発現の違いを認めた。同一ラットにおいて、癌部、非癌部におけるhepsinの発現を比較検討した。なお経過中発生してくるcholangiofibrosisについても同時に発現量を検討した。 3 HGF(hepatocyte growth factor)とhepsinの相互作用 ヒト肝癌細胞のcell lineであるHepG2のHGFとhepsinの相互作用を観察検討した。Medium中のHGF濃度と肝癌細胞内のhepsinのmRNAの発現量との間にははっきりした関連は認めなかった。
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