1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670559
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
檜澤 伸之 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (00301896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 悦郎 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (10201831)
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Keywords | 喘息 / サルコイドーシス / ケモカイン / 遺伝子多型 / CCR2-64I |
Research Abstract |
Th1型、Th2型免疫応答の増強でそれぞれ特徴付けられるサルコイドーシスと気管支喘息には遺伝的に備わったTh1/Th2バランスの異常が存在する。ケモカインレセプター2(CCR2)はTh1/Th2バランスの調節に重要な役割を有しており、さらにその遺伝子に存在する64番目のアミノ酸変異(CCR2-64I)がAIDSの予後に遺伝的な影響を与えることが近年報告された。我々は149名の気管支喘息患者、100名のサルコイドーシス患者と122名の健常人を用いてCCR2-64Iとこれらの疾患との遺伝的関連を調べた。この遺伝子変異には喘息の発症に対する明らかな遺伝的影響を認めなかったが、少なくとも日本人において、CCR2-64I多型の有無がサルコイドーシスの発症に強い遺伝的な影響を与える(オッヅ比0.369,p<0.001)ことを見出し、この多型がTh1細胞を主体とする免疫応答の変化をもたらしている可能性を発見した。さらにこの変異がin vitroでMCP-1に対する反応性にどのような影響を与えているのかを健常人末梢血単核球を用いて検討した。これらの一連の結果は1998年11月日本アレルギー学会総会と1999年2月アメリカアレルギー学会(AAAAI)で学会発表すると同時に誌上発表した(The role of the C-C chemokine receptor 2 gene polymorphism V64I (CCR2-64I) in sarcoidosis in a Japanese population.Am J Respir Crit Care Med 1999 Jun ; 159(6) : 2021-3)。
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Research Products
(1 results)