2001 Fiscal Year Annual Research Report
気管支喘息患者の5-リポキシゲナーゼ活性化蛋白(FLAP)遺伝子多型の検討
Project/Area Number |
11670570
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
越野 健 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10282659)
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Keywords | 気管支喘息 / 疾患関連遺伝子 / 5-リポキシゲナーゼ活性化蛋白 / FLAP-promoter / 遺伝子多型 / ロイコトリエン受容体 / Interleukin 16 |
Research Abstract |
平成13年度は、平成11年度のの結果のFLAP-promoter遺伝子多型AAA(+/+), (+/-), (-/-)の頻度(喘息:AAA(+/+)73.2 % AAA(+/-)20.8%AAA(-/-)5.6%vs健常人:AAA(+/+)54.9%AAA(+/-)31.0%AAA(-/-)14.1%と喘息との関連性がみられたことより、平成12年度の結果のロイコトリエンの受容体のCys-LT1Receptor (Cys-LT1R)の遺伝子多型927T/T, T/C, C/Cとの遺伝子多型のとの関連性を検討した。結果は、FLAP-promoter遺伝子多型AAA(+/+), (+/-), (-/-)で分類し、さらにCys-LT1Rの遺伝子多型927T/T, T/C, C/Cで分類したところ、これらの遺伝子型の頻度は健常人(71例)と気管支喘息患者(71例)との頻度の関連性には統計学的に有意差は見られなかった。 また平成13年度には、さらに気管支喘息に重要なT細胞の活性化作用のあるInterleukin 16(IL-16)のpromoter領域の遺伝子多型を健常人75例と気管支喘息患者78例で検討した。IL-16のpromoter領域の_-295にTからCへの変異が見られた。そのアレル出現頻度は、健常人T77.3%, C22.7%喘息患者T81.4%, C18.6%で統計学的には有意差は見られなかった。
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