2000 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌関連抗原由来ペプチドによる特異的免疫応答の誘導とその評価法に関する研究
Project/Area Number |
11670587
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
河口 治彦 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90305532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 智義 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90264712)
上田 龍三 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (20142169)
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Keywords | ペプチド / 特異的細胞障害活性 / フローサイトメトリー法 |
Research Abstract |
本研究ではHER2由来ペプチドおよびMAGE3由来ペプチドによる肺がん細胞特異的細胞障害活性の誘導をHLA-A2402およびHLA-A0201保有ヒト末梢血からIL-4およびGM-CFS添加培養により誘導した樹上細胞(DC)に各々のペプチドを感作し,末梢血由来Tリンパ球をエフェクター細胞としてペプチド感作DCとIL-2,IL-7存在下でCO2インキュベーターで共培養した.磁気細胞分離装置によりCD8陽性Tリンパ球をネガティブ・セレクションし,ペプチド特異的CTLとした。HLA-A2陽性HER2発現非小細胞肺がん細胞株,T2細胞,EB virus transformed B細胞を用いて細胞障害活性をクロミウム放出アッセイによりその特異的CTL活性を検討した結果,HLAかつペプチド拘束性に細胞障害活性を認めた.次に,このクロミウムアセイの結果をもとにより簡便な特異的CTL検出を目指してフローサイトメトリー法を用いた。すなわち特異的CTLは標的細胞との接触に際してIFN-γを放出することに注目し,細胞表面に親和性の高い抗IFN-γモノクロナール抗体を一次抗体としPE標識二次抗体としCD8との二重染色によりその頻度を検討した。その結果,二重陽性細胞はペプチドの感作回数と比例し増加し,クロミウムアセイでのクロム放出率との間に有為な相関関係を認めた。しかし,その陽性細胞数が少数であるためより臨床的に有用な手段とするためにはさらなる改良が必要と思われる。
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