1999 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト肺動脈平滑筋細胞と内皮細胞のPGI_2産生におけるNOの関与
Project/Area Number |
11670602
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
渡辺 憲太郎 福岡大学, 医学部, 講師 (80158625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 稔 福岡大学, 医学部, 教授 (60078772)
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Keywords | 血管平滑筋細胞 / NO / プロスタグランディン / LPS / サイトカイン / COX-2 / NO合成酵素 |
Research Abstract |
背景と目的:我々は平成9年度〜平成10年度の基盤研究C(09670636)において以下について明らかにした. 1)ヒト肺動脈平滑筋細胞(HPASMC)においてIL-1βやTNFαなどのサイトカインやLPS刺激によりNOやPGI_2の産生が促進されるが、NOはHPASMCのPGI_2産生を更に促進すること,2)IL-1βやLPSによるHPASMCのNO産生の促進効果がIL-6で抑制されることを明らかにした.本研究においては1)NOによるPGI_2産生の促進効果がいかなる機序によるものであるか,2)IL-6によるNO産生の抑制効果がいかなる機序によるものであるかを検討する. 方法:1)HPASMCをsodium nitroprusside(SNP)で24時間培養し,培養液中のNOを化学発光法で測定した.またLPSやIL-1βも同時に加えた場合も同様に測定した.10μg/mlのLPSや200U/mlのIL-1βに10,50μMのSNPを同時に加え培養した時のNOを同様に測定した.2)培養後のHPASMCのCOX-2蛋白の発現をWestern blot法にて検討した. 結果と考察:HPASMCをIL-1βで培養するとCOX-2蛋白の発現が明らかとなるが,同時にSNPを加えて培養するとHPASMCのCOX-2の発現は増強する傾向がみられた.しかしこの結果はpreliminaryな結果であり,今後も実験を重ね,NOによるHPASMCのPGI2産生の増強がCOX-2蛋白発現の増強によるものであることを確認する必要がある.
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Research Products
(1 results)