1999 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanoreceptor電位発生源とその病態に関する臨床電気生理学的研究
Project/Area Number |
11670605
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
馬場 正之 弘前大学, 医学部, 助教授 (90106849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 勇 弘前大学, 医学部・付属病院, 助手 (90241463)
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Keywords | 感覚神経電位 / 触覚電位 / 機械受容器 / Pacini小体 / Meissner小体 |
Research Abstract |
皮膚に圧触覚刺激を与えてメカノレセプターを刺激する圧触覚刺激装置を開発し、指尖、近位指節部、手掌刺激によるCSAP記録を試み、各々の部位での反応レセプターの種類を検討した。 健常成人10名の第III指指尖部、近位指節部、および母指球部に対し100μm/msおよび400μm/msのプローベ速度で触覚刺激を加えた。また、指尖部に対する電気刺激で誘発されるCSAPも記録し、触覚CSAPと比較した。CSAP記録は手根部と肘部に刺入したnear nerve 電極によって250〜500回加算して行った。 その結果、手根部-肘部間SCVは電気刺激と400μm/ms触覚刺激との間で全く差が無いことが判明した。一方100μm/ms刺激では電気刺激に比し約15%遅いSCVが得られ、指尖刺激による電位振幅は400μm/msの場合1〜2μV、100μm/msの場合0.3〜0.4μV、母指球刺激においては400μm/msで20〜30%の、100μm/msで50%以上の電位振幅・面積の減少がみられた。 Meisnner小体は指尖に高密度に分布するのに対し、Pacini小体は指と手掌に比較的均一に分布することが知られている。我々の触覚刺激装置による今回の振幅分析の結果から、100μm/msのプローベ速度では主に表在受容器であるMeissner小体が反応し、400μm/msでは一部のMeissner小体に加え、深部受容器であるPacini小体)が反応するものと推定される。また、伝導速度の違いから、前者では最大直径有髄線維が、後者ではやや径の小さい有髄線維がその伝導経路を形成していると推察される。我々の刺激装置で皮下に存在するメカノレセプター由来の電位を検討できることが可能になった。
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Research Products
(1 results)