1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670665
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
清水 賢巳 金沢大学, 医学部, 助教授 (20183402)
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Keywords | 肥大型心筋症 / 心筋トロポニンI / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
1.肥大型心筋症の家系調査ならびにサンプル収集 北陸地方における肥大型心筋症の調査を行ない、関連の認められない肥大型心筋症発端者患者220名を見い出した。これら220名に関して、インフォームド・コンセントを得た後、家族に関する聞き取り調査、発端者ならびに家族の心電図、心臓超音波検査、遺伝子診断用採血(EDTA血10ml)を実施した。特に、予備的研究において申請者らが心筋トロポニンI遺伝子Lysine183欠失変異を見い出した北陸の能登地域を中心に肥大型心筋症の把握、家系調査に努めた。 2.トロポニンI遺伝子変異の検索 220名の肥大型心筋症発端者患者に関し、末梢血白血球からgenomic DNAを抽出し、心筋トロポニンI遺伝子のExon 7のprimerを用いてPCR-SSCP法にてスクリーニングを行った。さらに、SSCPにて異常バンドが認められたものに対してはABI社製オートシーケンサーまたはSequencing-High(TOYOBO社製)を用いてDNA配列を調査しRFLP法にて確認を行った。その結果、9名に心筋トロポニンI遺伝子Lysine183欠失変異を見い出した。また同意の得られたこれら9名の家族60余名についても同様の検索を実施した。現在、他のexonの異常の有無、臨床的特徴の把握に関し、計画実施案に従って検討推進中である。
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